タコ、ウオノメ、外反母趾はきちんとした対応が大切

自分の足について悩んでいる女性は少なくありません。
タコ、ウオノメ、外反母趾…。
痛かったり、足の形が悪くなったりで、せっかくのお気に入りの靴も履けない…。

こうした悩みは、その場しのぎであれこれやってみても、同じ症状が何度も繰り返し出てくるなど、なかなかすっきり前に進むことができません。

タコ、ウオノメ、外反母趾は、より大きなトラブルの前触れであることもあるので、きちんとした対応が必要になります。

足指の曲がりがカラダのバランスを崩してしまう

女性の足のトラブルとして、まずいちばんにあげられるのが「外反母趾(がいはんぼし)」です。
外反母趾は足の親指が「く」の字に曲がった状態を言います。
外反母趾は親指の付け根に痛みなどの症状が必ず出るとは限りません。
それよりも、『形が悪くなることで親指が使えなくなる』ことの方が問題なのです。

親指がうまく使えないと、歩く姿勢やバランスが悪くなります。
姿勢が悪い、長く歩くと疲れやすい、すぐに転ぶ、といったトラブルになってあらわれます。
バランスをムリに正そうとしてほかの部位を無意識に緊張させ、カラダのゆがみとなり、膝の痛みや腰痛の原因になります。

高齢者に多いとされる、ひざ関節の軟骨がすりへり、水がたまったり、痛みが出る「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」の人の足には外反母趾が多く見られます。
変形性膝関節症の人に共通して見られるのが、親指が使えない、ということです。親指が使えないために歩き方のバランスが崩れて膝に負担がかかってしまいます。

このように、外反母趾による、カラダへのさまざまな影響が見られるのです。

外反母趾の原因は大きくふたつある

では、外反母趾の原因とはどういうものがあるのでしょうか。
それには、「その人自身の要因」と「環境やケガによる要因」、このふたつに大きく分類することができます。

その人自身の要因

  • 遺伝的なもの
  • 親指が長い
  • 扁平足(へんぺいそく)
  • 足指の骨がもともと内側に曲がっている
  • 女性であること(男性と比べ関節が柔らかく、筋力が弱い)
  • 年齢:40歳以上に多い(筋力が落ち、靱帯のゆるみが出てくる)

環境やケガによる要因

  • 合わない靴を履いている
  • ネンザ、関節痛、骨折などの経験
  • その他、歩くときの動き

これら2つの要因の中でも改善可能な「環境やケガによる要因」に焦点を合わせて対策を考えてみましょう。

靴は、足のかたちを整える「いれもの」です

子どもの足はとてもデリケート。
成人の足は、足首とかかとをかたち作る7つの足根骨(そっこんこつ)でつくられているのに、 生後すぐの赤ちゃんには軟らかな骨が2つしか見られません。

1歳半頃には4個、4歳頃で6個、6〜7歳頃に7個が確認できます。
しかし、まだまだ「やわらかいまま」です。

骨が全部そろって完成するのは11歳頃で、さらに成長して大人の足になるのは18歳頃になるんですね。

子どもが成長する過程で、靴は足の形を正しく整える「入れもの」になります。子どものときに足のサイズに合った良い靴を履いているかどうかが、足に問題を抱えずに済むかどうかの分かれ道になります。 子どもたちの足が問題を抱える原因のひとつが、足に合わないサイズの靴を履いていることにあります。「内反小趾」はこうした靴を履き続けた結果といえるでしょう。

また「浮き指」は、合わない靴を履き続けることや運動不足で、アーチ(土踏まず)が十分発達しないことが原因で起こります。子どもたちが外で遊ばなくなり、家でテレビを見たりゲームをする時間が増えたことも、その理由のひとつと思われます。
サイズの合わない靴を履き続けているうちに、子どもの足は成長の過程で徐々に変形していきます。

子どもの足は「やわらかいまま」成長します。
子どもの足のためにも、定期的な計測をしておきましょう。

「ファーストシューズ」「入学時の上履き」「クラブ活動のシューズ」の相談がしたい、
「浮き指」「内反小趾」「外反母趾」の心配がある、

そんなときは、オーソティックスソサエティーのフットコントロールトレーナー在籍施設にご相談ください。
深刻にならないうちの早めの対処は、その後の身体の健康をたもつ上で大きなポイントになります。
フットコントロールトレーナーにご相談ください。
フットコントロールトレーナー在籍施設