こどもの靴の正しい選び方と履き方
いちばん大きな原因は「足に合わない靴えらび」と「間違った靴の履き方」
足に問題を引き起こす靴は「足のサイズより大きな靴」です。
大切な骨や筋肉等をつくる成長期の子どもの足は、とても「やわらかい」状態にあります。
大きすぎる靴は、歩いたり走ったりする際に足が中で簡単に滑り、靴のつま先に指先がぶつかり、容易に足指が曲がってしまいます。
これを防ぐ重要なポイントは、身体測定のように、足の長さ(足長)、甲まわり(足囲)、足の幅(足幅)を半年ごとに測ることです。
そしてもっと重要なのが、足に合った靴を「正しく履く」こと。
一番やってはいけないのが「つま先トントン」!
どんなに大きな靴でも、指先が前に押し込められて指がぶつかります。
靴はかかと部分が一番大切で、かかとがしっかり収まっていないと、靴の中で不安定になってトラブルの原因になります。「かかとをトントン」して、靴ヒモやベルクロをしっかり締める。これがいちばん大切です。
足育を促す「正しい靴の選び方」とは?
POINT 1 つま先部分に5ミリの「ゆとり」
子どもの足はすぐ大きくなると思っていませんか?
一般的には子どもの足は半年で5ミリくらいしか成長しません。
大きすぎる靴を選ばないで、つま先部分のゆとりが5ミリ位の靴を選んでください。
このとき靴に書いてあるサイズを鵜呑みにしないで、履いてみて選ぶことが大切です。
POINT 2 マジックテープやヒモ付きの靴
靴の種類は、マジックテープやヒモ付きのものを選び、足なりに調節できるようにします。
調節性がなく、サイズの合っていない靴(身体のバランスを崩す原因)
マジックテープ付の靴。調節が可能
POINT 3 中敷き(インソール)をはずしてサイズが確認できる靴
中敷きで調節することができます。
POINT 4 靴と足の相性と靴の堅さ
靴と土踏まずがぴったり合うこと、
靴をはいたままつま先をさわって指がキツくない、
靴全体が軟らかすぎずかかと周りがしっかりしている、ということが大切です。
POINT 5 サイズチェックをしましょう
最低でも年2回、足のサイズをチェックし、そのときのサイズにあった靴を選ぶことが重要です。
3歳以降になると、足の成長は平均して年に1cm程度です。すぐに大きくはなりません。
靴を履くときの大切なポイントは「かかと」を合わせることです
正しい靴のはき方です。お子様と一緒に「かかとトントン」してみてください。
- 両手で靴をしっかり持ち、足を入れます。(かかとを踏んではいけません。)
- つま先を上げて、かかとをとんとんと軽く地面に打ち付けます。靴を履くときは、かかとで合わせます
- ベルト、ヒモをしっかり締めます。
- 歩いてみてブカブカしていないか確かめます。
- しっかり履けるとつま先もゆったり余裕が出ます。
子どもの足のためにも、定期的な計測をしておきましょう。
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深刻にならないうちの早めの対処は、その後の身体の健康をたもつ上で大きなポイントになります。
フットコントロールトレーナーにご相談ください。
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